
「介護福祉士は分かるけど、社会福祉士はいまいち、何をする人か分からない。」って声を聞きますね。
私自身、転職して介護業界に足を踏み入れなければ、両者の違いを知ることはありませんでした。
事務職として老人ホームに勤務した私は、知識の向上を目的に社会福祉士に挑戦を試みましたが、結果は働きながら通学するのは、時間的にも金銭的にも厳しく断念せざるを得ませんでした。
取得のための要件は、かなり厳しい部類に入るのではないでしょうか?
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社会福祉士は働いているからこそ得られる経験がある
こんにちは!現在地方のNPO団体で働いている中山と申します。以前は都市部のNPO団体で働いていましたが、田舎に移住してのんびり暮らしています。
私は大学時代に、社会福祉を学びました。そこで取得した資格は、社会福祉士です。
これは国家資格で、大学で決められた講義・実習、そして試験を受けて合格しなければ得られません。
私は現役で一度試験に落ち、資格がない状態でNPO団体で働いていましたが、NPO団体で社会福祉士試験の援助を受け、2年目になる際に合格しました。
この資格を持っていれば、どこへ行っても、病院や老人ホーム、社会福祉協議会、市役所などで福祉の専門職として働くことができます。
私は現在結婚しており、旦那と田舎へ引っ越しました。
そこで一番役に立ったのが、地方のNPO団体でも、福祉の目線から物事を見れることで、採用していただけたことですね。
田舎とはいえ、少子化や障害など問題は多岐にわたります。
これまでその団体では、福祉の専門資格を所持している人が居ませんでした。
ですから、実際に働いてみて、これまでの経験・資格のための勉強から役に立つことがたくさんありました。
社会福祉士は、名称独占と言われ、医師などの業務独占とは違って、その資格がないと仕事ができないわけではありません。
ですが、資格があるからこそ転職もしやすく、高い水準の支援や仕事を行うことができます。
社会福祉士の試験の合格率は、約30%と決して高くはありません。だからこそ、資格を取得していれば、それだけでも有利になりますよね。
今ではずっと夢だった、田舎に移住して、様々なアイデアを提案したり、コミュニティデザインを行う、そして福祉の目線から意見を出せる仕事をすることができています。
社会福祉士は大学で資格を取得するルートが一般的
私は、大学で福祉を学び、資格を取得するルートに進みました。
学年全体で200人ほどの学校で、1年生の頃から10人ほどのゼミに分かれ、ここで現役で社会福祉士の資格を得られるのは、ゼミに一人いるかいないかって確率なんです。
決められた講義を履修して、実習をして、試験は受けない人も大勢います。
試験は毎年1月に行われるのですが、就職活動はその前にしないといけません。
病院など、専門的な知識が確実に求められる場所に就職が決まっていても、社会福祉士の試験に合格しないと、その内定が取り消しになることがあるほど、大きな資格です。
私はNPO団体に就職が決まってて、資格を取得できなくても、内定は取り消しにならないからと軽い気持ちで試験に挑んでしまいました。
ある程度は勉強したけれど、まだまだ足りず落ちてしまいました。
あまり勉強していなかったから当たり前ですが、とっても悔しかったし負けず嫌いなのにこんな結果になってしまいました。
その時は、自分の力不足さを悔いましたね。
その後NPO団体に就職し、働きながら勉強をしました。先輩に最近の福祉の動向をきいたり、時にはサークルの後輩に講義の内容を聞いたりもしました。
一番役に立ったのは、卒業してからも、大学4年時のゼミの教授に話をききにいったりしたことでしょうか?
最近の動向がしっかりわかるし、近年のテストの傾向も色々と教えてくれました。学生は大体、この資格を取るのに一日のほとんどを使います。
仕事をしている分、勉強はできないけれど、だからこそ焦ってたくさん勉強もしました。そして何より、そのころから同棲していた今の旦那の支えがあったからこですね。
少しのろけてしまいました。
社会福祉士の取得にかかる費用は最低でも400万円
大学の授業料が400万円ぐらいかかりまいたが、それ以外の費用はかかりませんでした。でも、時間はかなり使ってしまいまいたね。
以前働いていた団体は、通常は土日が休みで、平日に休みで土日が出勤の場合もありました。
1日の流れとしては、朝8時出勤なので6時頃には起きて準備をします。8時から17時までの勤務で、残業をする場合もあります。
業務中、時間が空いたりすることもあるので、その小さな時間も有効活用しました。
そしてなにより、勤務自体から学ぶことも多かったので、勤務そのものが資格の勉強って感じでもありました。
家に帰ってからは、彼と一緒にごはんを食べて、それから勉強をしました。お風呂に入る時間も削って、勉強をしました。
彼は私の邪魔にならないように、家事を代わりにやってくれたりとか、だいぶ気を遣ってくれましたね、もう感謝しかありませんでした。
彼のお休みの日は平日だったので、彼の休みの平日の夜には勉強はせず、一緒にごはんに行ったり出かけたりもしました。
土日の休みの時には、家にこもってひたすら勉強してました。
たまに大学に行って、ゼミの先生に話を聞きに行ったり、学校の図書館で勉強をすることもありました。
平日は平均して4時間、休日は一日のほとんどを使いましたね。
また、最近の福祉のニュースには注目していました。その動向で試験の問題が変わることもあるし、重点的に出題される問題もあります。そのためにニュースもチェックして、日々勉強って感じでした。
社会福祉士を目指すなら資格を活用できる職種に就こう
福祉系の大学に通って、資格を取らない人は結構いるのが現状ですが、正直、もったいないですよね?せっかく専門の大学に行ったのなら、勉強して資格を取るべきです。
そして社会福祉士は、スキルアップをするために転職をする人も多い資格です。
卒業したばかりで資格もとれたて、無理やり詰め込んだだけの知識は、そう簡単に役に立たせることはできません。
だから、大学卒業すぐの資格取得ができなくても、また勉強して試験を受ければ大丈夫です。
そして最近では、NPO団体中心に、社会福祉士資格を取るために金銭的な支援を行ってくれるところもあります。大学で福祉を学んだわけでもないし、今後も特に必要ない、そう思っている方もいるでしょう。
最近は様々な部分が機械化し、これから人が働かなくてもいいんじゃないか?って動きになってきていますよね。
しかし、社会福祉士など相談援助を行う仕事は、絶対に人でなければいけません。そして、これからもなくなることは、ほとんどない仕事です。
むしろ需要が増え、今よりも転職やスキルアップができる仕事です。
一度福祉を目指し、諦めた方。要らないと思っている方。人の役に立ちたいと思っている方。試験は難しいですが、知識はとっても身に着きます。
そして今後も役に立つ知識です。くじけそうになるときもありますが、その努力はきっと実を結びます。
頑張ってください。
社会福祉士は働いている人に取って欲しい大切な資格
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
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医師や弁護士の業務独占とは違い、資格がないと仕事ができないわけではありませんが、活躍できる場は老人ホームだけではありませんよ!
是非チャレンジしてみてください。